米女子プロゴルフツアーのサムスン世界選手権は13日、
パームデザート(米カリフォルニア州)のビッグホーンGC(パー72)で
第3ラウンドを行い、宮里藍は76と崩れ、
通算3オーバーの219で18位(出場20選手)に後退した。
1アンダーの14位から出た宮里は2番(パー4)でOBや、
OBと気付かずにプレーを続行したことで2打罰を受けるなど
10打をたたいたのが響いた。それ以外は5バーディー、3ボギーだった。
2週連続優勝を狙うスサン・ペテルセン(ノルウェー)は64をマーク、
69のロレーナ・オチョア(メキシコ)と通算12アンダーで首位に並んだ。
1打差の3位にアンジェラ・パク(ブラジル)ら3人がつけている。
≪宮里、OBに気付かず≫
トラブルに見舞われても、復活への階段は踏み外さなかった。
2番(パー4)で痛恨の「10」をたたいた宮里だが、
その後は5バーディー、3ボギーとまとめた。
「集中力を切らさずに最後までできた。本当に悪かったのは2番だけ。
それ以上にいいプレーができた」と、安堵の表情を浮かべた。
2番はミスにミスが重なった。1打目は右の林に打ち込み、池に落ちた。
ドロップ後の第3打は左へのOBとなったが、気付かずにそのままプレー続行。
4オン1パットのボギーで終えたはずだったが、これは幻だった。
第3打地点に戻り、第5打からやり直し。
6オン2パットの8に、プレー続行による「誤球」の2打罰を加えて「10」。
「不注意だった」と宮里は悔やんだ。
泣きたくなるような災難だったが、もう一度気持ちを立て直し、3番から仕切り直した。
「これ以上(悪いこと)はない」。そんな開き直りも手伝って、2番をのぞけば2アンダーの好内容だった。
課題のドライバーはまだ気がかりだが、復活の手応えは、その掌中にある。
「あしたも同じ気持ちで回りたい」。最終ラウンドに向け、力強い笑顔を見せた。
【関連記事】
サムスン世界選手権(10月11日~14日 米カリフォルニア州) 【スポニチ】
宮里は18位に後退 2番の「10」響く【産経・イザ!】