男子ゴルフの石川遼(18=パナソニック)が、今春にも所属契約を結ぶパナソニックのテレビCMに出演することになった。これまでは高校生ということでCM起用を見送ってきた同社だが、8日に高校を卒業したことでGOサインを出した。石川のテレビCMはこれで15社目。世界にネットワークを持つ同社の看板選手として今週末にはマスターズに向けて旅立つことになる。
遅ればせながら石川がパナソニックの大看板を背負ってテレビCMに登場する。これまで石川は14社のCMに出演。昨年末時点の調査ではSMAPの木村拓哉と同数(13社)となるなど、CM界での人気も絶大。しかし、なぜか所属契約企業であるパナソニックはリストの中に入ってこなかった。
パナソニックは08年1月に石川と5年間の所属契約を締結。後続のスポンサー企業のCMに石川が次々と起用されても、高校生という立場を尊重してCM起用は見送ってきた。その一方で石川のために公認応援サイトを立ち上げ、海外での活躍が増えるとともに英語版のサイトも開設。社員向けの宿泊施設をトーナメントでの拠点として提供するなど、陰ながら石川の活動をサポートし続けた。
石川もパナソニック製の携帯電話を愛用するなど、同社への思い入れは強い。ホストプロとして臨んだ昨年9月のパナソニック・オープンでは、前年予選落ちの雪辱を果たして16位。予選通過を決めただけでも「凄くホッとしました」と胸をなで下ろしていた。
パートナーシップはすでに3年目に突入。契約時は高校1年生だった石川は賞金王に輝くほどに成長し、8日には杉並学院高を卒業するに至った。高校生プロから正真正銘のプロゴルファーとなったことで、同社もCMへの起用にためらいは消えた。世界での活躍を目指すプロゴルファーとグローバルカンパニーが、さらにがっちりとタッグを組む。
≪遼くんセンセイに≫石川が杉並学院中の特別講師に就任した。8日の卒業式後に杉並学院高の吉野弘一校長から委嘱状を手渡され、今後は「総合学習」の時間の講師となる。ただし、多忙なプロ活動があるため、定期的な授業ではなく、第1回の予定も現段階では白紙。吉野校長は「母校を懐かしく思ったり、後輩に会いたいと思ったら、気軽に母校に来られるいい方法」と語った。
タイガー・ウッズ騒動の余波として「スキャンダル保険」が俄然、脚光を浴びてきた。企業と契約した選手がスキャンダルに巻き込まれた場合、潜在的な損失の可能性に損害補償をするのがスキャンダル保険だ。テレビCM料、広告や販売促進にかけた費用をカバーするというもの。この保険、アメリカではポピュラーだが、日本ではどうなのか?
「この手の保険には2つのタイプが考えられ、1つは企業側が自社を守るために加入するものと、もう1つは入る側が企業側に対して損害賠償するものです。スキャンダル保険は、基本的に企業側がかける保険が主ですね。ウッズの例でいうと、広告の差し止め、販促グッズの買い取りなど、早急な対応が必要に なった。それには莫大の費用がかかる。その損害を補償する保険です。
ウッズは契約料、出演料がべらぼうに高いから、企業からすれば当然リスクも高くなります。高い契約料、出演料を払う企業がある(ニーズがある)から成り立っているんですよ」
では、日本ではこの保険が成り立つのか? 「それが、ほとんど聞いたことがないですね」と平野氏は言う。
「日本の場合、保険をかける前に契約の段階で何かをしたらこうなるーというようなペナルティなどを決めてしまう傾向にあります」
さらに面白い分析も続けてくれた。
「日本人気質も働いていると思います。とにかく熱しやすく、冷めやすい。一時はあれだけ騒いだ昨年の草?くんも今では何ともありませんし以前と変わらず活動しています。こうした日本人の気質も多少なりとも関係しているところはあると思います。ただ、アメリカでも日本でもいえることは、景気の後退もやスキャンダルのリスクを考えると選手やタレント選びが慎重にならざるを得なくなっていることです」
“安全”な人を選ぶということが、双方にとっての“保険”ということか。
▼定年後もタイガー・ウッズのように飛ばす