「今日はパープレーで回れば絶対通る」。
初挑戦の日本オープン初日を、5オーバー65位タイと60人の決勝進出ライン
付近で終えた石川遼は、2日目のスタート前に気合を込めた。
「2日間しか回れないのと4日間回れる事とは、
すごく大きな経験の差が出るかも知れない」。
だからこそ、どうしても決勝に進みたかった。
キーポイントになると話していた、出だしの3ホールだが、
インスタートの2ホール目、11番パー5で得意のドライバーを右に曲げてボギーに。
最初の6ホールはパーオン率0%で2ボギー。
16番でようやく2mを沈めてバーディを奪うと、
続く180ヤードの17番パー3では5Iでピン横1mにつけて連続バーディとし、
スタート時の5オーバーにスコアをようやく戻した。
折り返して迎えた5番ホール。
グリーン手前のラフからのアプローチは、クラブが下をくぐってしまい、
かろうじてグリーンエッジに届いただけのミスショット。
「あれが流れを変えてしまった」と唇を噛む。
続く6番は、下り15mのパットを3m近くショートして3パット。
7番でも2mのパーパットがカップに蹴られ、痛恨の3連続ボギーを叩いてしまう。
その時点で通算8オーバー。
もちろん、自分が置かれている状況は判っていた。
「昨日5オーバーで65位だったから、4+4=8オーバーがぎりぎりかな」。
しかし、その空気を楽しむことが出来たという石川は、
最終9番でグリーン脇のバンカーから、寄せワンでパーセーブ。
厳しい状況の中での気持ちと体がマッチしたプレイに、
「あのパーは忘れたくない」と振り返った。
予選通過には1打及ばず、2日間での敗退が決まった石川は、
「相当悔しいです。悔しがるときは目一杯悔しがった方がいい」と感情を露にした。
しかし、次週もすぐにプロの試合への参戦が決まっている。
「それはすっごい幸せです。全然落ち込んでる暇はないですよね。
今夜は思いっきり反省して、すぐ次の試合に切り替えます」と、
前向きに話しクラブハウスを後にした。
【関連記事】
【日本オープン2日目】石川遼、予選通過に1打及ばず無念の敗退【ゴルフダイジェスト】
石川は予選落ち 日本オープンゴルフ第2日【産経・イザ!】
男子ゴルフのブリヂストンオープン(賞金総額1億1000万円、優勝2200万円)が
10月18日、千葉・袖ケ浦CC袖ケ浦C(7138ヤード、パー72)で開幕した。
16歳のアマチュア選手、石川遼クン(杉並学院高1年)は
プロツアー5戦目で初めて2週連続の出場。
ちょっぴりお疲れ気味なのか、いつになくショットが不安定な模様。
それでも、多彩な小技で、練習日では大会史上最多の1385人
(過去最多は昨年の803人)ギャラリーを魅了した。
いきなり、練習ラウンドの1番、遼クンの姿はフェアウエーの左がけ下に。
その後も右に左にティーショットが定まらない。
18ホールで20B、フェアウエーをとらえたのは、
パー3を除く14ホール中わずか3ホール。
遼クンの一番の魅力であるドライバーショットに精彩を欠いた。
東海クラシック、日本オープンとツアー屈指の厳しいコースが2戦続いた直後。
前回のプロツアー初予選落ちのショックは「落ち込んでるヒマがなかった。
早々に試合があってうれしい」と払拭したが、ラウンド中は腰をたたいたり
屈伸する姿も。
疲れを否定しながらも「一晩眠れば大丈夫」「今夜は早く寝たい」と
体の疲労は感じてそうだ。
また「深いラフ攻略でスイングが崩れたし、フェアウエーの狭さで
ドライバーが振り切れず、置きに行っていた。
その後遺症が残っている。日本オープン病だな」と、父・勝美さんは分析。
ホールアウト後は練習場直行で1時間、さらに会見後に
パッティング練習を1時間かけ修正。
それでも、9番ではグリーン前エッジから3番アイアンを
クロスハンドに握り、パターのように使ってチップインバーディー。
あこがれのタイガー・ウッズから盗んだ技だ。
18番ではグリーン右前の池からウオーターショットを披露し
「目玉のバンカーよりは打ちやすい。怖がらずにピンを狙いたい」と
感触を確かめた。
昨年の優勝スコアが通算22アンダーと、バーディー合戦が予想される大会。
「体の回転軸に注意してスイングは修正できた。
1日5個以上のバーディーを狙っていく」と、いつも通り前向きだった。
さて、迎えた初日の遼クンは、69で回り、首位の近藤智弘と4打差の18位と
なかなかのスタート。
週末までの4日間に注目です。
Bridgestone Open 2007【公式ページ】
【関連記事】
遼くん、2週連続にお疲れ きょうブリヂストンOP開幕【中日スポーツ】
近藤が単独首位、石川18位【産経・イザ!】
遼クン7バーディー!4差18位の好スタート 【産経・イザ!】