東京よみうりカントリークラブで開催されている
国内男子の最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の2日目。
単独首位からスタートした片山晋呉が、通算8アンダーまでスコアを伸ばして単独首位を堅守。
後続との差を5打差に引き離し、頭1つ抜け出して独走態勢に入った。
4番、5番の連続バーディで勢いづいた片山は、
8番パー3ではチップインバーディを決める。
12番、14番をボギーとして一時は差を詰め寄られたが、
16番で4メートルを沈めてバーディ。
さらに17番パー5では、残り約30ヤードの3打目を直接カップに
ねじ込むイーグル。豪快なガッツポーズを繰り返し、
片山の雄叫びがコースに響き渡った。
逆転賞金王の最低条件である優勝を、自らの実力で手元にグッと引き寄せた。
通算3アンダーの2位タイには、プラヤド・マークセン(タイ)、
宮瀬博文、ディフェンディングチャンピオンのジーブ・ミルカ・シン(インド)。
通算2アンダーの5位タイには、谷口徹と岩田寛が並んでいる。
1アンダーの3位タイ、片山と共に最終組をラウンドした石川遼クン(16=杉並学院高)は、
「いいスイングができなかったのが、今日の全て」とスコアメイクに苦しみ、
1バーディ、5ボギーのラウンド。通算3オーバーの21位タイに後退した。
片山晋呉が独走態勢に! 共に最終組を回った石川遼は21位に後退【ゴルフダイジェストオンライン】
そんな遼クンに、片山が語った大きな夢。
石川遼クンと片山晋呉が初めて同組でラウンドするとあり、
ファンや報道陣から多くの注目を浴びていた最終組。
憧れの片山とのラウンドに対し、遼クンは「ここまでの緊張はなかった」と振り返る。
スコアの上では11打差をつけられて実力の差を見せ付けられた遼クンだが、
ラウンドの途中で片山が話しかける一面も。
17番では、この日初めてといってもよい談笑が交わされ、
「まさか片山さんから話しかけてくれるとは…。
自分から話しかけることもできませんし、それだけで感動して泣きそうになりました」と、
笑顔で振り返っていた。
その内容は、遼クンが目標としている海外メジャーの最高峰、
『マスターズ』出場について。
片山に「マスターズに出たいの?」 と聞かれ、
「20歳までに出場したいです」と答えると、
「20歳までに何をすべきかしっかりと決めるように。
そうすれば、君なら絶対に出場できるし、
出場しているところを俺も見てみたい」と返されたという。
そう話す遼クンの表情は、プロゴルファーに憧れる16歳の少年に戻っているように見えた。
「君ならマスターズに出場できる」 片山晋呉が石川遼に贈った言葉【ゴルフダイジェストオンライン】
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