イギリスのセント・アンドリュースは風が強い。ラフやグリーンがベコベコと波打っているのがテレビでもわかる。こんなところでアンダーパーを出した石川遼はエライ。去年の仏頂面から比べると今年は格段の成長だ。世界の大スターたちに混じっても見劣りしていない。多少は短脚に見えるがみすぼらしい東洋人には見えないし、マナーも堂々としている。問題はウェアだ。スポンサーに着させられるのだろうが、色のセンスがイマイチの上に、ド派手過ぎる。
深夜の午前1時まで見たがついにギブアップ。筆者は世界の大物たちのプレーをもっと見たかったのだが、テレ朝は毎度の遼詣でばかりで、日本人他選手もあまりフォローしなかった。これでは遼御用達だ。青木功、戸張捷、松岡修造らが、遼クンの保護者みたいに解説するのでおかしかった。18歳にぶら下がる大人の図。
余計なお世話だが、遼の周囲には考え深い大人がいないと見える。彼が大学進学をやめたのは大損失だ。芸術家やスポーツマンに学科教育がいらないというのはとんでもない間違い。学歴はなくても教養は必要で、ビッグになるにつれて人品に滲み出る。世界のゴルファー、二クラウスを初めとする偉大なスターたちには大学教授と見紛う教養人の品のよさがある(某下半身のだらしない男を除く)。それに引き換え日本人プロには教養が感じられる選手はいない。
遼よ、今からでも遅くない大学へ行け。
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