「セムグループ選手権」の初日。この日はスタート前から強い風が吹き荒れ、
各選手は耐えるゴルフを強いられた。その中で「昨日も風が吹いていたし、
今日もガマンの一日になるだろうと心構えはできていた」という宮里藍は、
1番ホールからスタートした。
やはり風の影響により距離感をつかむのが難しく、
前半9ホールでパーオンしたのは僅かに3回。
ここで宮里は、アプローチでピンに寄せてパーを拾う粘り強いプレー続け、
周りの選手たちがスコアを落とす中でイーブンを維持する。
9番パー4では2打目をグリーン手前のバンカーに入れ、
4メートルのパーパットを残すが、このパットをねじ込んでピンチを脱出。
宮里は「このパーが大きかった。流れを切らさなかった」と振り返った。
すると11番パー4では、2打目をピン横20センチに付けるスーパーショット。
この日、初のバーディを奪う。14番パー5ではティショットが木の根元に止まる不運に見舞われ、
ボギーとするが、首位と2打差のイーブンパー、5位タイでホールアウトした。
風に惑わされる選手が続出し、この日のイーブンパー以上は僅か7人。
「この状況でイーブンは、ショット、パットでやるべきことができたということ。
一喜一憂せずに、冷静にプレーできました」と満足な表情を浮かべた。
「明日も風が吹いて欲しいですね。ガマン比べの展開の方が自分に有利だと思うので」
と話す宮里。予報では、明日も強い風が吹くと報じられている。
この風を追い風にし、自分に有利な展開へと持ち込むことができるか。
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