遼くんがあわや失格の危機に見舞われた――。
1日行われた男子ゴルフツアーの中日クラウンズ第1日
(愛知県愛知郡、名古屋ゴルフ倶楽部和合コース=6514ヤード、パー70)で、
石川遼(16=パナソニック)は、15番パー5の第3打でバックスイングが木の枝に当たって
スイングを中止。これがライの改善にあたるかどうかが問題となり、
競技委員長が緊急会見を行うほどの騒ぎとなった。
結局は規則違反にはあたらないと判断されて一件落着。
1オーバーの42位で無事、2日目を迎えることになった。
「バサバサッ!」とクスノキの葉が派手な音を立てた。
残り150ヤードの第3打、木の下で勢いよく振り上げたクラブが葉っぱを叩く。
石川はしまったという顔をしてスイングを途中で止めた。
「あの速度で当たったから、これはまたツーペナだと思った」。
スイングによって葉っぱや枝が落ちれば、ゴルフ規則13条第2項の
ライ改善の違反で2打罰になる。素振りで枝を折ってペナルティーを受けた
G―ONEオープンの苦い経験からわずか1カ月。今回は3Wでスイング軌道を確認した上で
3Wより短い9Iを握ったが、同じ過ちを繰り返した。
テレビのラウンドリポーターやギャラリー、同伴競技者に「落ちた?」と慌てて聞いたところ
「何も落ちていない」。結局、無罰でプレー続行となり、1オーバーでホールアウト。
アテスト場では藤崎茂夫競技委員長(55)にも確認を取った。
ところが、画像をパソコンで見た複数のカメラマンが、何かが枝から落ちているのを見つけ、
主催者に問い合わせた。石川はすでにスコアを提出していたため、
ライの改善ならば過少申告で失格となる。藤崎委員長は画像を確認し、緊急会見。
「葉っぱの上に乗っていた枯れ葉が落ちた。枯れ葉はルースインペディメント
(動かしてもいい自然障害物)。テレビの映像も見て、周りのスタッフにも聞いたが、
スイング区域の改善にはあたらない」と説明した。
「終始今までにない緊張感があった」という“師匠”ジャンボ尾崎との初の同組でのラウンドは
とんだドタバタ劇となった。大ギャラリーと報道陣を引き連れていたからのトラブルだったが、
逆に石川の人気ぶりを示す結果となった。
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