33回目を迎えた報知新聞社制定「2008報知プロスポーツ大賞」の受賞者が8日決定し、女子ゴルフでは古閑美保(26)が初の栄冠に輝いた。4勝を挙げた今季、初の賞金女王を獲得した古閑は同日、東京・港区の報知新聞社を訪問。男子、女子、シニアツアーの対抗戦「日立3ツアーズ選手権」(12、13日、千葉・キングフィールズGC)で「打倒・石川遼」を誓った。表彰式は15日、都内のホテルで行われる。
報知プロスポーツ大賞の初受賞を知らされた古閑は「こんな賞をいただけるのは本当にうれしい。ありがとうございます」と素直に喜びを表した。7日に日韓対抗戦の行われる予定(中止)だった韓国・済州島から帰国したばかりだが、疲れた様子も見せず、笑顔を輝かせた。休む間もなく12日からは「日立3ツアーズ選手権」に女子チームの一員として初出場。「この前は味方だったから優しくしたけど、今度は敵。勝負の世界だから、この前みたいにはいかんよ」と女子チーム2年ぶりVへ向け、“打倒・石川”を宣言した。
「この前」というのは11月に宮崎で行われたテレビマッチ。石川と初めて一緒にプレーし「しっかりしていて17歳とは思えない」と好印象を抱いた。さらに「遼クンでテンションが上がってる!」とやる気もアップ。残る2戦での逆転賞金女王につながった。この日は石川について「真剣なプレーは生で見たことがないけど、成績だけ見ればすごいと思いますね」と賞金ランク5位に入った17歳をたたえ、「3ツアーズ」での再会を楽しみにした。
今季はオフのトレーニング効果で飛距離がアップ。例年の優勝は秋以降に集中する“スロースターター”だが、5月のクリスタルガイザーレディスで今季初優勝。最終戦のLPGAツアー選手権リコーカップ(報知新聞社後援)で逆転Vを達成し、大会連覇で初の賞金女王に輝いた。「劇的だったし、連覇もできて賞金女王もついてきた」と最高の1年を振り返った。
この日は多忙なスケジュールの合間を縫って報知新聞社を訪問。小松崎和夫代表取締役社長との対談では「来年は今年以上にオフのトレーニングをやるつもりです。目標は前年度以上の成績を残すこと。来年もこの賞をいただけるよう頑張ります!」と、5勝以上での2年連続賞金女王を誓った。1月上旬からは米ロサンゼルスで長期合宿を予定。人気以上の実力をつけた女王の動きには、今年以上の大きな注目が集まる。
◆古閑 美保(こが・みほ)1982年7月30日、熊本市生まれ。26歳。10歳からゴルフを始め、中学2年時には日本ジュニア、世界ジュニアで優勝。01年にプロ入りし、03年のヨネックスレディスで初優勝を果たした。ツアー通算11勝。今季は「ぶっちゃけトーク」で大ブレークし、女子ゴルフ界一の人気を誇る。167センチ、60キロ。家族は両親と妹。
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