三重県志摩市の近鉄賢島カンツリークラブで行われている
米国女子ツアー公式戦「ミズノクラシック」の最終日。
上田桃子が大きな仕事をやってのけた。
首位タイからスタートすると、上田は7番でアルバトロスを決めるなど「66」を叩きだし、
追い上げるマリア・ヨース、レイリー・ランキンらの追撃を振り切って、今季4勝目。
自身初の米国ツアー制覇を成し遂げた。
首位タイからスタートしたこの日。
同じく最終組で回るヨースが1番パー5で2オンに成功しイーグルを奪う。
上田も負けじとバーディパットを沈めたが、この時点で通算8アンダーで首位に並ばれた。
「1番のティショットから海外選手の飛距離に驚きましたね」と上田。
だが、7番パー5で今度は上田が魅せる。残り235ヤードの第2打を3Wで振りぬくと、
綺麗なドローボールで花道にバウンドし、そのままボールはカップに吸い込まれる。
自身初のアルバトロスで後続を一気に突き放した。
その後も落ち着いて「目の前の1打に集中した」という上田は、
最終18番でもパーオンに成功し、きっちりとパーセーブ。
7月のスタンレーレディス以来となる今季4勝目は、
史上最年少賞金女王への大きなステップ、
そして憧れの米ツアーの翌年1年間のシード権を獲得する2重の喜びとなる勝利だった。
日本人として史上最年少での米国ツアー制覇、
同大会では1998年の小林浩美以来9年ぶりとなる優勝だった。
「本当に嬉しいです。最近泣いてばっかりいたけれど、
我慢しているとこんなに良い事があるんだなと思いました」。
上田の顔に涙は無く、満面の笑みを浮かべた。
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