ハワイのパールCCで行われているパールオープン最終日、
首位と4打差でスタートした石川遼クン(16=パナソニック)は、
この日は5バーディ4ボギーの「71」、
通算6アンダーとスコアを伸ばして、単独10位でホールアウト。
プロになって初めての賞金(2420ドル=約25万7439円)をゲットした。
優勝は通算12アンダーで3日間首位を守った矢野東。
2位タイには、室田淳と星野英正が2打差で続いた。
久しぶりの優勝争いに気合が入った。
最終日に少しでも最終組の近くでプレーしたいと思ったという遼クンは、
2日目に勝負カラーの赤を選んだ。
「ウェアから気合を入れたのが良かったです」。
最終日は最終組の2組前。狙い通りの位置を掴んだ。
「今の自分の力ではノーボギーというのは難しいですが、
目標としている4バーディをクリア出来たので良かったです。
凄くすっきりしています」と満足そうな遼クン。
今は結果よりも自分のスイングが出来るかどうかを意識している段階だというが、
「最終日は優勝争いの緊張感の中で、良いスイングがいっぱい出来たので自信がつきました」と喜んだ。
パッティングも安定していた。15番ではティショットを左に曲げ、
4オンの末に9mのパットを残したが、「3日間で一番長かった」という
このパットを沈めてナイスボギーで切り抜けた。
昨年の13位を上回る10位に「大満足です」と喜んだ遼クン。
日本ツアーの開幕前にオーストラリア、ハワイと温暖な地で思う存分体を動かし、
冬場のトレーニングの成果も実感した。
「スコアはともかく、3日間続けて取り組んできたことが、
戦いの中で進歩を感じられた。これからも、毎試合毎試合そうやって成長していきたい」と、
日本ツアーの開幕に向け、大きな自信と手応えを掴んだ大会となった。
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