「コース的には自分に合うと思っていたけど、思った以上に伸ばせなくて残念です」。
米国女子ツアー第5戦「セーフウェイインターナショナル」初日を
2バーディ5ボギーの「75」、通算3オーバー116位タイで終えた上田桃子は
悔しそうな表情を浮かべた。
「パターが決まりませんでした」。3番ではティショットを左に曲げて
3オン2パットのボギー。5番からは2m以内のパーパットをことごとく外して
3連続ボギーとした。
国内女子ツアーの開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」に出場後、
宮崎でミニ合宿を行った上田。
その際、男子プロらを見て、「肩と手だけでパッティングをしている」と、
体が動いてしまう自分のストロークに修正を施したが、
それがまだしっくりこないという。
連日、遅くまでパター練習を繰り返している上田だが、
日本と違って4日間大会が多く、移動時間も長い米ツアーでは、
あまり練習しすぎても体力を消耗してしまう。
「あまり効率の良い練習が出来ていないです」と、新しい環境への慣れも
課題の一つだ。
それでも飛距離ではこの日一緒に回ったアニカ・ソレンスタムや
ローラ・デービースにも引けを取らない。
「予選通過を目指して、アンダーを出したいです」と、
2日目に向け巻き返しを誓った。
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米国本土で初めてのメジャー大会に挑む上田桃子。
シーズン開幕当初はこの大会に照準を合わせたいと言っていた上田だが、
前週の「セーフウェイインターナショナル」で
米ツアー初、国内では06年の「スタンレーレディス」以来となる予選落ちを
喫するなど、現在は決して好調と呼べる状態ではない。
「言葉がしゃべれないので、ストレスが溜まってしまう」という上田。
米ツアーでは4日間競技と長距離移動があいまって、
勉強する時間も取れないのが実情だ。
それは、課題であるパッティングの練習に費やす時間についても同様で、
本人がもっと練習したいと思っても、それをさせてくれない
ハードスケジュールがこの国のツアーにはある。
大会を翌日に控えた水曜日も、上田の口から出てきたのは、
「(調子は)あまり良くないです」という言葉だった。
これまでの強気は影を潜め、「今はふらふらしている感じなので、
土台が固まるまでは一戦一戦、目の前の一打に集中して頑張るだけです」と、
おとなしいコメントに終始した。
この日はそのストレスからか、練習中に感情が込み上げてしまい、
一旦練習を切り上げて、再び戻ってきた時には赤く目を腫らしていた。
それでも、目の前の球を打ち続け、その後はパッティンググリーンで
17時過ぎまでストロークを確認した。
多くの課題を前に、がむしゃらな挑戦を続ける上田。
その努力が報われる日は、きっと来るはずだ。
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