シンガポールにあるタナメラCCで行われている、
米国女子ツアー第3戦「HSBC女子選手権」の3日目。
前日、2位に7打差をつけて独走態勢を築いた
ロレーナ・オチョア(メキシコ)が、
この日も着実にスコアを伸ばして通算16アンダー。
単独首位をキープして明日の最終日を迎えた。
前半はスコアを1つ伸ばすに留まり、
少しずつではあるが後続からの追い上げにより差を詰め寄られる。
しかし、バックナインに入り3つのバーディを重ね、
最終的には2位に8打の大差をつけてフィニッシュ。
女王の名にふさわしい圧倒的な強さを持続し、今季の初勝利に王手をかけている。
10位タイからスタートした宮里藍は、
最終18番を含めて2度のダブルボギーがプレーの流れに歯止めをかけてしまい、
この日2バーディ、3ボギー、2ダブルボギーの「77」。
通算2オーバーの23位タイに後退。
上田桃子は「ショットが酷かった」という前半にスコアを2つ落とすが、
後半に2バーディを奪い返し、通算3オーバーの30位タイに浮上。
「明日は赤字(アンダーパー)までスコアを伸ばしたい」と意気込む。
古閑美保はこの日「78」の乱調ぶりで、
飯島茜と並び通算6オーバーの47位タイに後退している。
通算8アンダーの2位タイには、前日と同じポーラ・クリーマーと
アニカ・ソレンスタム(スウェーデン)。
この日は共に2アンダーとまずまずのプレー内容だったが、
はるか先を行くオチョアの背中に詰め寄るまでには至らなかった。
1打差の通算7アンダーにはカリー・ウェブ(オーストラリア)が浮上し、
強豪ぞろいの上位争いが繰り広げられている。
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第3戦の「HSBC女子選手権」で今年初めて予選通過し、
復活への手応えを掴みつつある宮里藍。
3週間のオープンウィークは、拠点のあるロス、
そして一足先にアリゾナに入って調整を続けてきた。
その間には、アメリカの免許証も取得するなど、
公私共々準備を整えて再スタートを迎えた。
「セーフウェイインターナショナル」大会初日。
「左手に力が入るようになって、色々考え過ぎてしまうので」と、
今週からパターのグリップを順手に戻した宮里は、
2番で上5mから3パット、3番では上1.5mを決められずに
連続ボギーの苦しい立ち上がり。
「朝からタッチが若干強くて、タッチとラインを合わせようと考え過ぎた」
というものの、後半は「打つことだけに集中できた」と、
徐々にペースを取り戻した。
前半を2オーバーで折り返すと、11番で下2mを沈めてバーディ奪取。
17番パー3を左バンカーから2mに寄せてナイスパーで切り抜けると、
最終18番では5mを沈めるバーディフィニッシュ。
3バーディ3ボギーのイーブンパー、54位タイで初日を終えた。
同組で回ったロレーナ・オチョアとは、ドライバーの平均飛距離で
48ヤードのビハインドがあった。
それでも、「自分のペースで回れて、自分の世界を作れた。
集中という点で良いラウンドだった」と充実した表情を浮かべた宮里。
試合前にメンタルコーチのピア・ニールソンと話し、
「(1)体で感じる(2)自分の世界をキープする(3)ターゲットに
フォーカスする」という3つの目標を掲げたが、
この日の宮里は終始落ち着いた集中力でラウンドをこなしていた。
「明日も自分の中に集中していければ、おのずとスコアもついてくると思う」。
トップは10アンダーと驚異的なスコアを出したが、
宮里は自身との戦いで上位を目指す。
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