東京よみうりカントリークラブで開催されている、
国内男子の最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の最終日。
初日、2日目と首位に立っていた片山晋呉が、
3日目に順位を落とし、誰が抜け出すかまったくわからない展開となった。
最終日を7アンダー首位で迎えたジーブ・ミルカ・シン(インド)は、
終盤までスコアを伸ばせず苦しいゴルフ。
同じく首位スタートの岩田寛は前半に2ストローク伸ばしたが、
10番を3オン3パットとして痛恨のダブルボギー。上位が伸びない状態で、
いち早く抜け出したのは2アンダー12位タイスタートの
ブレンダン・ジョーンズ(オーストラリア)だった。
6番までに3つのバーディを奪ったジョーンズは、
7番パー3でボギーを叩いたが、9番から3連続バーディを奪った。
そして、15番パー3からも再び3連続バーディ。
最終18番パー3もピン左奥2メートルに付けバーディチャンスを迎えたが、
ここは決められずパー。それでもこの日9ストローク伸ばす大会記録でホールアウトし、
後続の選手を待った。
最終ホールまでジョーンズと並ぶチャンスがあったのは谷口徹、
シン、ウェンチョン・リャン(中国)の3人。
10アンダーで最終18番にやってきた谷口は、
1オンできずパーフィニッシュ。シンとリャンは最終組でラウンドし、
17番パー5で共にバーディを奪い11アンダー。
18番がパーならプレーオフという状況だった。
しかし、シンはティショットをショートすると、
アプローチがピンをオーバー。下りのパーパットを外すと、
下りのボギーパットも外してしまった。
リャンはティショットが大きく、左サイドの斜面へ。
アプローチはクラブフェースの先に当たる、いわゆるシャンク。
2人揃ってダブルボギーを叩き、ジョーンズの逆転優勝が確定した。
注目のアマチュア石川遼クンは、この日もショットは良かったが、
パッティングが決まらず中盤スコアを崩してしまう。
ところが、最終18番パー3は、下りのデリケートなラインを
読みきってバーディ。出場26名中、唯一このホールでバーディを奪い、
大観衆の声援に応えた。
最終戦までもつれた賞金王争いは、
通算10アンダーの単独2位でフィニッシュした谷口が獲得。
5年ぶり2度目の賞金王の座に輝いた。
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